登山デビューした話。
先日、人生初の登山を経験しました。
登山を始めようと思ったキッカケは、やはり年齢と共に感じる衰えに怯えているからです。
それと、友人が登山デビューをしたからです。影響されただけの話です。
標高は、700いくらだったと思います。
ひとりで登りました。
前半は、余裕で楽しく登っていました。
好きな音楽を聴きながら、足取り軽く。
4合目を過ぎた辺りから、キツくなってきました。
1段1段の幅が、とても高いのです。
そのうち、下半身だけの力ではスタミナが持たないと気付いた私は、四肢を使って登りました。岩や、木の枝に掴まり、腕の力で這い上がるように進みました。
そして、山頂前。噂の鎖が出現しました。
「これ、どうやって下山するんだろう。まぁ、何とかなるか」と思いながら登りました。
そして、中ノ岳と呼ばれる地点に辿り着きました。
見事な絶景でした。
セーフティ等ないので、簡単に死ねる場所です。
小心者の私は、足がすくんで、真っ直ぐ立つことが出来ませんでした。
だけど、とても気持ちが良くて、暫く座ったり、岩に寝転んだりしていました。
そして、自然のなかでいつも聴きたくなる曲を流しました。
PUNPEEさんの「Wonder Wall」という曲です。
この曲のサビ、
「それでもいつものようにまたお洒落して
遊び尽き眠るだろう」
「〜ふわり疎遠になるかも 終われない日々の歌」
という歌詞たちがとっても好きで、
いつも綺麗な景色を見た時や、キャンプ中に流しています。
山頂で聴くWonder Wallもまた最高でした。
暫くまったりした後、無事下山できました。
まさに達成感でいっぱいでした。
嬉しかったです。
自分にも出来るんだ!
逞しくなれたんだ!
という、自信に繋がる初登山になりました。
あとで調べてみると、この三倉岳、難易度中級だったので、ますます自信になりました。
無知は怖いというけれど、無知だからこそ飛び込める事もありますね。
調べて始める人生より、
まずやってみよう!スタイルの方が、私好みです。
登山家の気持ちが、ほんの少し分かったような気がします。
ロマンがあります。生きる力が湧いてきます。
道中、息切れしたり、心臓の鼓動を、すごく感じます。四肢を使って登るので、この身体で生きているんだ!と、ダイレクトに感じる事ができます。
そして、酷使した先の、絶景。最高のご褒美でした。自然のなかで生きている喜びを、感じる事が出来ました。
また登山しようと思います。